しつこい風邪も何とか治った。
対症療法的に薬も色々飲んだが
風邪を治すには
休養、バランスのとれた食事、
アルコール抜き
が大切だと改めて気づかされた。
翌日からは、一泊二日の熊野への帰省。
いつもの169号線ルートで帰る。
私と奥さんと息子の3人だ。
途中、運転がしやすいルート
(169号線の山道は、走りにくい場所が多い)で、免許をとって半年の息子に運転を代わる。
彼が小さい頃から、何度も車で通ったこの道。
彼の運転で助手席に座って熊野に帰る時が
来るとは思わなかった。
でもこれは嬉しい誤算だ。
実家では、母と飼っている
トイプードルのロンが迎えてくれた。
夕食では今が旬のサラタケイカが食卓に。
(スルメイカの子ども、お皿に盛るのに
ちょうどいいサイズから 「 皿丈」から)
ビールや日本酒がすすむ。
そして熊野と言えばこれ、美味しいマグロ
そして鯛。
マグロはねっとりとした弾力。
鯛はコリコリとした食感。
鮮度の良さの証しだ。
いやあ美味しかった。
母もまあまあ元気。
こちらもひと安心だ。
翌朝は1週間ぶりのラン。
七里御浜沿いの道をゆっくりと走る。
海岸には釣り人多数。
多くはルアーで青物(ハマチやカツオ)を
狙う人達、残りはエギングでアオリイカ狙い
の人達。
釣れてるかなあと気にしながら
のんびりと走り
花の窟で折り返す。
キロ8分のスローペースながら
8キロ走ることができた。
帰ってきてからは
ロンのお散歩。
私自身、動物は大好き。
犬でも猫でも飼いたいと思うが
今、住んでいるマンションが
ペット飼育禁止のため、
こういうカタチで欲求を、解消している。
朝食の後は
介護施設に入っている父の見舞いを済ませる。
父はもう何年も前から
認知症でこの施設に入所している。
入所当時は、座っていることも
多かったが、最近はずっと寝たきり。
もちろん私のことは誰だか分からない。
施設の部屋に入った時こそ
起きていたが、すぐに寝てしまった。
その、寝顔には元気な頃の父の面影は
もうない。
特に、悲しいとは思わない。
ただ。人はこうやって老いていくのだなあと
思う。それはいずれ私にも
やってくることだから。
その後、私の家族と母の4人で
実家近くのレストランでピザ(予想外に美味しかった)を食べてから出発。
熊野本宮大社へ。
翌日だったので、参拝待ちの行列ができる
ほどの混雑ぶり。
4つある、お社すべてにきちんとお参りする。
少し歩いて、大斎原(おおゆのはら)へ。
ここに来るのは初めて。
もともとは、ここに本宮大社があったのだが
明治24年の水害で本殿が被害を受け
現在の場所に移されたとか。
つまり「蟻の熊野詣」と言われ、
多くの人々が目指した地こそ、
ここだったのだ。
本殿跡は緑が気持ち良く茂り、穏やかな場所
だった。(写真撮影は禁止)
雨が降りだし、また日も暮れてきたので
自宅に帰るべく、本宮大社を出発。
天気は今ひとつだったが、いい帰省だった。