ふもと企画的日常

森羅万象、世迷い事、日々思うことを書き連ねていきます。

アリスのコンサートに行ってきた。

アリスは中学2年生のときに「冬の稲妻」を

聞いて、特に谷村新司の歌声に痺れファンに

なり、自分でもギターを弾き始め、高校3年生

の時には「蜩(ひぐらし)」というバンド

をつくりアリスの歌をコピーし、リードボーカルで歌った。当時アリスの歌で唄えない歌はなくギターで弾けない曲もなかった。

 

また、同じ高校2年生の時には、甲子園球場までコンサートを観に行った。席はアルプススタンドの上のほう。遠景ながらも、実際のアリス

を見ることができて、とても満足した。

 

しかし高校3年生の時にアリスは解散。

大学に入ってからは、自分の興味が

演劇にうつり、彼等の歌に関しても

たまにカラオケで唄うくらいで、聞くことは

ほとんどなくなっていった。

「アリス、なんかダサいなあ」という世の中の

風潮、同世代の感想もあった。

 

ただ今まで生きてきて、あれほどまでに

好きになったアーティストはアリスだけだった。それは確かに言える。

 

ところが最近になってたまにではあるが

アリスの歌を聞くことが増えてきた。

i tuneでアリスの解散コンサートのアルバムを

ダウンロードしたりYOUTUVEで彼等のコンサートを観るようになってきた。

こういう時、ネットやスマホって本当に便利だなあと思う。

 

アリスが再結成され、そのコンサートが

日本武道館であると知り、すぐにチケットを

申し込んだ。久しぶりに楽しみなイベントだった。

 

当日、仕事をそそくさと終わらせて

会社から、歩いていける日本武道館へ。

すでに会場周辺は、コンサートへ向かう

人で混雑。皆私より、上の世代の方々。

私より下と思しき人はほとんどいない。

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自席よりステージを望む。

けっこう前の方だ。

 

やがてコンサートが始まる

久しぶりの、本当に久しぶりの

谷村新司堀内孝雄矢沢透の3人。

皆様、70歳。古稀の年齢だ。

 

オープニングは「LIBRA」

私が高校3年生の時のバンドのコンサート

と同じ曲だ。

会場はいきなりオールスタンディング。

私のテンションも一気に上がる。

それからヒット曲が一気に、

「今はもう誰も」「冬の稲妻」「涙の誓い」

「ジョニーの子守唄」「BURAI」「夢去りし街角」

谷村新司堀内孝雄の声は若い時と比べて

多少のワイルドさは減ったが、全く衰えていない。特にドラムの矢沢透のパワフルさは凄い。

70歳にしてあそこまでドラムを叩けるものだと感心した。3人とも変に枯れたところに行かず

ストレスに曲をたたきつけてくる。

心地よい。

 

ステージはデビュー当時のスタイルに。

アコースティックギターとコンガ。

「走っておいで恋人よ」「愛の光」「あなたのために」「知らない街で」

バックバンドも何もない3人だけのステージ

一切の誤魔化しはきかないが、ギター、コンガとも素晴らしいテクニック。

 

3人のミニソロコンサート。

堀内孝雄「帰り道」

声量のある豊かな歌声。

谷村新司「それぞれの秋」

今、この年になってわかる歌詞の意味。

矢沢透、曲名はわからないが、途中でピアノを

間違えたのが、この人らしくて良かった。

 

ステージは終盤へ。

「帰らざる日々」「狂った果実

そしてラストは

「遠くで汽笛を聞きながら」

私の大好きな歌だ。

アレンジはオリジナルバージョン。

 

当然アンコール。

「チャンピオン」

さらば青春の光

私も、もうずっと立って、歌いっぱなし。

 

もう一度アンコール。

オーラスは「明日への讃歌」

3人だけで唄う。

 

誰も知らない花のように

あなたのために生まれた私。

嘘で飾った青春は

今日を限りに忘れよう

明日から私は一人じゃないの

短く苦しい人生だって

貴方と、ならば悔やみはしない

 

気恥ずかしい

こういう真正面からの歌詞が

堂々と歌えるアーティストはアリスだけでは

ないか?

 

2時間半のステージ。

あっと言う間だった。

 

70歳の3人は元気で、変わらず、

格好良かった。

 

あれから本当に色々あった。

でもこうしてまた会えたのだ。

会場に来ていた人も皆同じ想いかも

知れない。

 

ありがとうアリス。

また会おう。