ねどふみの里エイドを出てからはしばらく
下りが続く。
フカフカのシングルトレイル。
雨でぬかるんだ道が、心地よいクッション。
でも膝が痛い。
これはちょっとまずい。
最初は下りだけ。
次に登り
しまいには、フラットな道を走る時も
痛くなってきた。
定期的に通ってる接骨院で
左足首の不安定さを指摘された。
つまり力点である着地が不安定になると
その作用点である膝がモロに影響を受けるのだ。
最近、きちんとしたストレッチもしてないからなあと今更ながら反省。
遅い。
そう、最高です。
何とか騙し騙し進む。
やがてこのコース最大難所の
世立八滝入口に。
えぐい階段。
階段ではなく、梯子‼️
ああさらに
劇下り階段の途中で、右足の膝外側に加え、右足のふくらはぎに攣りの前兆。
ナトリウム不足か❓
炎熱サプリ4個飲み。
塩分の過剰摂取で血圧あがるかも知れんが
そんなこと言ってる場合じゃない。
何とかここを通り過ぎる。
六甲の菊水山の、階段に比べたら
可愛いもんよとうそぶきながら。
でも、膝が痛くて走れんよ。
ふるさと活性化センターエイド。
この地独特のカリントウが美味しい。
うん、沖縄のサーターアンダギーだなこれは。
3つほど、一気ぐい。
胃も大丈夫。
心肺も大丈夫。
体調も大丈夫。
あとは、膝だけ。
エイドを出てからは中々の登り。
もう登りも下りと同じくらい痛い。
痛い、痛い。
でも痛いって何だろう?
痛いのは気のせい、
痛いのは気のせい。
何で俺はお金を払ってまでこんなシンドイ
ことしてんの?
もうトレイル嫌い、2度と走らへんぞ〜〜
でも、茶色ゼッケン、
72キロの選手が懸命に走っている。
うつむき、トボトボと。
でも決して歩みを止めない。
俺がシンドイなんて、バチがあたる。
そんなことを考えつづける。
下りと登りでは、痛みを我慢。
フラットなところは
歩きと走りを織りまぜる。
走らされるトレイル。
鏑木さんの意図が分かった。
民家の側を通り過ぎる時は
地元の人から声がかかる。
「えらいねぇ」
えらいねぇなんて言って貰えたのは
何年ぶりだろう。
泣けてくるぜ
田代原ゼンソウ公園エイド。
蕎麦が美味しい。
胃腸は元気、
あとは膝だけ。
走れるとこは走る。
後は早歩き。
最後のトレイルを超えたら
歓声が聞こえた。
あともう少し、もう少し。
けさ出発した懐かしい会場が見えてきた。
ゴールテープの向こうには
鏑木さん。
ハイタッチしてゴール‼️
この瞬間を味わうために走ってきた。
そうそれだけ。
不完全ながら、何とかゴールした。
ゴールした直後にまた、雨が降り出した。
不完全ながら、全部出し切った。
出し切ったんだ。
鏑木さん、松本さん、スタッフの方々
ボランティアの方々、沿道の応援の方々。
ありがとうございました。