あれよあれよという間に桜が散ってしまった。
季節の進みの早さに呆然とすると書けば文学的だが、ただ単に異常気象というだけだ。
最近は諸々の諸事情により休みもゆっくり 出来なかったが久しぶりにポカンと時間が空いた。
天気もいいので、奥さんと二人で清荒神までのんびり歩くことにした。歩くうちに汗ばみ、長袖だと暑いくらいの気温だ。
お寺まで約1キロの参道は人も少なく、のんびりと歩くことができる。このお寺の参拝客は圧倒的にお年寄りが多いのだが、今日はほとんど居ない。参道は坂道になっていて登るのはやはりキツイのかなと思う。
新緑が目に沁みる
参拝を済ませた後は参道沿いのお店にはいり昼食。もはや暑い。
何はともあれビールを注文
ラガーの中瓶。
並々とコップに注いで一気に飲み干す。
いやあ美味い。
最近は瓶ビールを頼むことが多い。
注ぐごとに炭酸が復活するのが
気に入っている。池波正太郎もエッセイに
書いていたが、小さなコップで飲み干しては
注ぐ。瓶ビールの醍醐味はそこにある。
会社飲みだとお酌等をしたりされたりするのが煩わしいが、1人飲みだと関係ないし奥さんは
お酌などは一切しない。
食事はうどん定食を頼んだ。
私は巻き寿司が大好きで
色々なところの巻き寿司を食べるが
このお店の巻き寿司は秀逸。
中に高野豆腐が入っているのだが
ここから上品に甘い出汁がジュワっと染み出してくる。キツネうどんの出汁も上品。麺はこれぞ関西のウドンというべき細麺、柔らかくて美味しい。最近は炭水化物の重ね食いはダイエットのためしないのだが、復活した小島よしおのごとく言わしていただくと「そんなの関係ねー!」なのだ。
店内も落ち着いた昭和から続いているらしい
雰囲気。開け放した窓からは涼しい風。
見える新緑が美しい。女性店員の皆様も感じがいい接客だ。
ビールを飲み干し、うどんも巻き寿司も完食。
満ち足りた気分でお店を後にした。
今まで前を素通りしていたのが悔やまれる。
この日の散歩は結局10キロほど歩くことに。
ビール1本くらいのカロリー消費したかな。